Android 13 で導入された OnDevicePersonalization モジュールには、カスタマイズされたユーザー エクスペリエンスを提供する APK の開発をサポートするため、ユーザー プライバシーを中核に据えて開発された構成要素が一式用意されています。たとえば、ユーザーデータの入力、出力、許可リスト内の操作を保護するポリシー エンジンがあります。ユーザー コントロールは、このポリシー エンジンによって適用されるポリシーとして表現できます。 また、機械学習モデルの共同トレーニングや中央にデータを集めないローカルでの元データの分析を可能にする、フェデレーション ラーニング、フェデレーション分析など、各種のフェデレーション演算もあります。
OnDevicePersonalization は、データの収集、同意、制御、コンプライアンスから生じるボトルネックを取り除くデベロッパー エクスペリエンスを実現しようとします。これにより OEM やアプリ デベロッパーは、アプリの斬新かつ意味的に興味を引く部分に注力し、そのデバイスでしか得られない充実したリアルタイム データを活用できます。
目的
OnDevicePersonalization モジュールの目標は、OEM とアプリ デベロッパーが、ユーザー情報を非公開に保ちつつエンドユーザーに高品質なパーソナライズ エクスペリエンスを提供し続けられるよう、新しい技術を構築することです。
モジュールの境界
これはモジュールの境界がないまったく新しいコードです。
コードの場所: packages/modules/OnDevicePersonalization
図 1 に、OnDevicePersonalization モジュールの API の設計を示します。
図 1. OnDevicePersonalization モジュールの API の設計
パッケージの形式
パッケージの主な機能は APEX(com.google.android.ondevicepersonalization
)で提供されます。
OnDevicePersonalization API の機能は APK(com.google.android.ondevicepersonalization
)で提供されます。
FederatedCompute API の機能は APK(com.google.android.federatedcompute
)で提供されます。
依存関係
- 新しいマニフェスト タグを解釈するための PackageManager の変更