CTS v2 コンソールを使用する
Android 7.0 以降の場合は、CTS v2 を使用します。
プランを選択する
以下のテストプランを使用できます。
- cts - 既存の CTS インストールから CTS を実行します。
- cts-camera - 既存の CTS インストールから CTS カメラを実行します。
- cts-java - 既存の CTS インストールからコア Java テストを実行します。
- cts-pdk - PDK 融合ビルドの検証に役立つテストを実行します。
- everything - 互換性スイートの一般的な設定です。
その他の使用可能な設定は次のとおりです。
- basic-reporters - 基本的な CTS レポーターを使用した設定です。
- collect-tests-only - 既存の CTS インストールから CTS を実行します。
- common-compatibility-config - 互換性スイートの一般的な設定です。
- cts-filtered-sample - 互換性スイートの一般的な設定です。
- cts-known-failures - CTS の既知の失敗を使用した設定です。
- cts-preconditions - CTS 前提条件の設定です。
- host - 既存のデバイスに対して 1 つのホストベースのテストを実行します。
- instrument - 既存のデバイスで 1 つの Android インストルメンテーション テストを実行します。
- native-benchmark - 既存のデバイスでネイティブ ストレステストを実行します。
- native-stress - 既存のデバイスでネイティブ ストレステストを実行します。
- recharge - ほぼ完全に放電されるまで待ってから、充電するまで待つ、擬似的なテストです。
- testdef - test_def.xml ファイルに含まれるテストを既存のデバイスで実行します。
- util/wifi - デバイスの Wi-Fi を設定するためのユーティリティ設定です。
- util/wipe - デバイスのユーザーデータをワイプします。
これらのプランと設定はすべて、run cts コマンドで実行します。
CTS v2 コンソール コマンド リファレンス
次の表は、さまざまな用途の CTS v2 コンソール コマンドをまとめたものです。
| ホスト | 説明 | 
|---|---|
| help | よく使用されるコマンドの概要を表示します。 | 
| help all | 使用可能なコマンドの完全な一覧を表示します。 | 
| version | バージョンを表示します。 | 
| exit | CTS コンソールを正常に終了します。現在実行中のテストがすべて終了すると、コンソールが終了します。 | 
| extdir | 圧縮されたダウンロード ファイルを  
 現在のディレクトリに解凍する場合は、 
 | 
| 実行 | 説明 | 
| run cts | Android 10 の場合は、デフォルトの CTS プランと CTS-Instant を一緒に実行します。つまり、CTS 全部を実行します。Android 9 以前の場合は、デフォルトの CTS プランのみを実行します。デバイス検証には、この包括的なオプション(前提条件を含む)を使用します。 内容については cts.xml をご覧ください。 CTS コンソールは、テストの進行中に他のコマンドを受け付けます。 デバイスが接続されていない場合、CTS デスクトップ マシン(ホスト)は、デバイスが接続されるのを待ってから、テストを開始します。複数のデバイスが接続されている場合、CTS ホストは自動的に 1 台のデバイスを選択します。 | 
| run cts-instant | Android 9 の場合は、デフォルトの CTS-Instant プランを実行します。 | 
| run cts --module-parameter INSTANT_APP | Android 10 の場合は、デフォルトの CTS-Instant プランを実行します。 | 
| run cts --module-parameter INSTANT_APP --module/-m test_module_name | Android 10 の場合は、指定した CTS-Instant テスト モジュール(複数可)を実行します。 | 
| run retry | Android 9 以降の場合のみ。以前のセッションで失敗した、または実行されなかったすべてのテストを再試行します。たとえば、TF 分割を使った  Android 9 以降の場合、 | 
| run cts-sim | Android 11 以降の場合。SIM カードが入ったデバイスでテストのサブセットを実行します。 | 
| --device-token | Android 8.1 以前の場合。デバイスにトークンを指定します。たとえば、 | 
| --enable-token-sharding | Android 10 以降の場合のみ。各 SIM タイプを必要とするテストと自動的にマッチングします。SIM 関連のテストケースを実行するためにデバイスのシリアル番号を指定する必要はありません。サポートされている SIM は、 | 
| run cts-dev | デフォルトの CTS プラン(すなわち CTS 全部)を実行しますが、前提条件をスキップして、新しいテストの反復開発の実行時間を短縮します。これにより、 CTS コンソールは、テストの進行中に他のコマンドを受け付けます。 デバイスが接続されていない場合、CTS デスクトップ マシン(ホスト)は、デバイスが接続されるのを待ってから、テストを開始します。複数のデバイスが接続されている場合、CTS ホストは自動的に 1 台のデバイスを選択します。 | 
| --subplan  subplan_name | 指定したサブプランを実行します。 | 
| --module/-m test_module_name --test/-t test_name  | 指定したモジュールとテストを実行します。たとえば、 run cts -m Gesture --test android.gesture.cts.GestureTest#testGetStrokesは特定のパッケージ、クラス、またはテストを実行します。 | 
| --retry | 以前のセッションで失敗した、または実行されなかったすべてのテストを再試行します。 list resultsを使用してセッション ID を取得します。 | 
| --retry-type NOT_EXECUTED | 以前のセッションで実行されなかったテストのみを再試行します。 list resultsを使用してセッション ID を取得します。 | 
| --shards number_of_shards | Android 8.1 以前の場合。CTS の実行を、複数のデバイスで並列に行うために、指定した数の独立したチャンクに分割します。 | 
| --shard-count number_of_shards | Android 9 の場合。CTS の実行を、複数のデバイスで並列に行うために、指定した数の独立したチャンクに分割します。 | 
| --serial/-s deviceID | 指定したデバイスで CTS を実行します。 | 
| --include-filter "test_module_name test_name" | 指定したモジュール(テスト パッケージ、クラス、ケース)とともに実行します。たとえば run cts --include-filter
            "CtsCalendarcommon2TestCases android.calendarcommon2.cts.Calendarcommon2Test#testStaticLinking"は、指定したモジュールを実行に含めます。このコマンド オプションは、再試行の実行時にはサポートされません。 | 
| --exclude-filter "test_module_name test_name" | 指定したモジュール(テスト パッケージ、クラス、ケース)を実行から除外します。たとえば run cts --exclude-filter "CtsCalendarcommon2Test
            android.calendarcommon2.cts.Calendarcommon2Test#testStaticLinking"は、指定したモジュールを除外します。 | 
| --log-level-display/-l log_level | STDOUTに表示するログレベルを指定の最低レベルで実行します。VERBOSE、DEBUG、INFO、WARN、ERROR、ASSERTを指定できます。 | 
| --abi abi_name | 指定した ABI(32 または 64)でテストを実行します。デフォルトでは、CTS はデバイスがサポートする ABI ごとにテストを 1 回実行します。 | 
| --logcat-on-failure、--bugreport-on-failure、--screenshoot-on-failure | 失敗の詳細を表示します。診断に役立ちます。 | 
| --device-token | 指定したトークンを持つデバイスを指定します。たとえば、 --device-token 1a2b3c4d:sim-cardのように指定します。 | 
| --skip-device-info | デバイスに関する情報の収集をスキップします。 | 
| --skip-preconditions | 新しいテストの反復開発の実行時間を短縮するために、前提条件をスキップします。これにより、メディア ファイルの転送や Wi-Fi 接続の確認など、デバイスの設定の確認とセットアップが省略されます。 | 
| リスト | 説明 | 
| list modules | リポジトリ内の使用可能なすべてのテスト モジュールを表示します。 | 
| list plansまたはlist configs | リポジトリ内の使用可能なすべてのテストプラン(設定)を表示します。 | 
| list subplans | リポジトリ内の使用可能なすべてのサブプランを表示します。 | 
| list invocations | デバイスで現在実行中の「run」コマンドの一覧を表示します。 | 
| list commands | 現在キュー内にあって、デバイスに割り当てられるのを待っている「run」コマンドをすべて表示します。 | 
| list results | 現在リポジトリに保存されている CTS の結果を一覧表示します。 | 
| list devices | 現在接続中のデバイスとその状態を一覧表示します。 
 「Available」と表示されたデバイスは、機能していて、テストを実行できるアイドル状態のデバイスです。 
 「Unavailable」と表示されたデバイスは、adb 経由で存在を確認できるデバイスですが、adb コマンドに応答せず、テストには割り当てられません。 
 「Allocated」と表示されたデバイスは、現在テストを実行しているデバイスです。 | 
| ダンプ | 説明 | 
| dump logs | 実行中のすべての呼び出しの tradefed ログをダンプします。 | 
| 追加 | 説明 | 
| add subplan --name/-n subplan_name | 以前のセッションから派生したサブプランを作成します。このオプションを使用すると、テストのサブセットを実行するために使用できるサブプランが生成されます。 必須オプションは --sessionだけです。他の値は省略可能ですが、指定する場合はその後ろに値も指定する必要があります。--result-typeオプションは何度も指定できます。たとえば、add subplan --session 0 --result-type passed --result-type
          failedは有効です。 | 
